今日、朝ドラで、妊娠して歌いたいけれど息が続かない、子どもも守りたい。夢を諦めたくない、どっちも欲しい。音楽を続けたい続けられないと悩む妻に、僕の夢は僕の曲で君が歌うこと、子どもを産むことは夢を諦めることじゃないよ。これからも一緒に夢に向かおうと抱きしめる主人公を見て思ったこと。
「女だけが変わらないといけないのはわかっててもしんどいよね。」
頭では、いえ身体でわかっているんです。妊娠するとそれまで普通にできていたことができなくなるし(私の場合、集中力が続かなくて、「私ってこんなに仕事のできない人だったんだ」と落ち込んだ)、出産後も当然ながら自分のペースでは何もできないし。いつも物理的にも精神的にも自分一人ではない感覚。仕事も趣味もそれまでと同じペースでは続けられない。
子どもができてから、夢の中でもいつも子持ちでした、私。(夢の中で完全に独身?に戻るのにン十年くらいかかったような)
一方、夫はあの頃としてはかなり協力的で良いお父さんでしたが、それでも仕事のペースは変わらないし、趣味も続けられている。夫にしてみれば、父親になって変わったことはたくさんあると思うのですが、端から見ていたらそれほどの変化は感じられません。
何となく理不尽。もやもや。
初めて泊まりの出張に行ったとき、次女が熱を出して保育所から夫にがんがん呼び出しがあったらしい。近くだったのと上司に理解があったので、とんぼ返りで帰ったら、すっごい不機嫌。
「まだですか、まだですかって何回も電話をかけてくる(保育所が)。こっちは仕事してるのに」
私はいつもそういう目に遭ってるんですけど・・・。
いつもいつも子どものことを意識しつつ仕事をする毎日。どっちも中途半端。
多分、私自身が切り替えが苦手なんだろうなと、後になって転職した会社で思いました。定時でしっかり仕事をこなして、帰宅したらお母さんをして、かつTVドラマや読書まで楽しんでいる人たちがたくさんいたので。
子どもたちが巣立った今、今度は介護がやってきています。子育て以上に現場の方たちからの「娘さんが一緒にいて当然」のような押しつけを感じる場面もしばしばありました。幸いなことに今、両親に関わってくださっている皆様は理解があるのと、まだ手助けがあれば両親だけで何とかなっているのですが、やがてもっと本気で向き合わなければならない時が来るでしょう。
そんな時にどうやってバランスを取るか。
多分、物理的な手助けもだけれど、精神的な支えがあれば色々なことに前向きに頑張れると思うのです。朝ドラのヒロインを支えた夫の言葉のように。
ちょっとした言葉が、「一緒に考えよう」と自分事として捉えてくれる身近な人の理解が心の安定には欠かせない。
ワークライフバランスというけれど、物理的な量だけじゃないよなと思うのでした。